この一年を考える

この2021年も、当ブログをお読みいただき、ありがとうございます。

『十牛図』の話で始まった今年の記事ですが、はたして自分は自分の「牛」をみつけられたのか、あるいは「牛」をてなずけることができたのか、はては「牛」にとらわれていなかったか、考えます。

今年の始まりは新型コロナウイルス感染症の大波とともに訪れました。今年の終わりはいくぶんさざ波になっているようですが、新株の発生により来る波に対する心構えも必要です。

テレビやPC、スマホで日々目まぐるしく情報が行きかいますが、そういった情報に踊らされないことも必要です。

皆で楽しく飲むのも良いものですが、「科学的な飲み方」の発見もありました。「体調」はすべての活動の源泉であり、心とともに整えておきたいものです。

「食事の見直し」や飲み物に気をつけるとともに、運動も積極的にしていきたいと思います。

多少たしなんでいる「弓道」については、「武道」という考え方からも、運動面からも、これからも付き合っていきたいものです。「自転車」も復活したいものです。

目まぐるしく変わる「乱世」と呼べる世の中に、自分の確固たる足場を築き、波にすくわれないように「心を整えて」おきましょう。

最近、自分の立場について、よく考えさせられます。いつまでもプレイングでもいけないと。

まだリーダーと呼べるほどの立場とは思えませんが、その資質も徐々に勉強していきたいと思います。ときには演技や「仮面」も必要です。

同時にこれは、来年へ繋がる課題とも思っています。

去年今年(こぞことし) 貫く棒の 如きもの 虚子

今年は、自分の「外科医」としての仕事の「職人」的な面を重視することができた一年だったと思います。

「モチベーション」にとらわれず知識、技術を修得し、「達人」を目指すとはどういうことか、も考えさせられました。

いままでいくぶん毛嫌いしていた、同業に関する書籍も、後輩に薦められて数冊読んでみました。自分の考えとすり合わせて、付き合いたい本です。

読書に対する姿勢も、少し見直させられた年でした。多読への「戒め」「勧め」、そして読む「姿勢」について考えさせられました。

やはり、アウトプットを考える読書は良い姿勢だと思いますが、どうしても読む冊数は減る印象です。今年の読了冊数は135冊でした(前年比 -20)。ま、経過を見たいと思います。

キライな人工知能(AI)については、このブログでもたびたび取り上げています。今年は、「身体性」というキーワードに気づき、「手」の重要性、インプットとしての「視覚」「認知」の不安性、アウトプットとしての「言葉」の不確実性、そして「感動」といった、「キカイでは難しいだろー」といったところを見つけることができ、少し満足しています。

一方、(何度も言っていますが)これまでの実用的、教養的な本を読む姿勢から少し脱却して、自分の人生の地盤そのものをちょびっと変えてくれるような(期待している)「小説」を読むことも、年末から試みています。どうなるでしょうか。

「古典」とも、しっかり付き合っていきたものです。

もちろん、自分のことや職場のことだけではなく、「父親」として「家庭」でどのように、日々変化する子どもたちに向き合っていくかも、続く課題です。

「育児」などと特別行事扱いしないで、生活の一部と考えられればと思います。

最近、職場のデスク周りを整理しました。落ち着いてじっくりと読書(仕事も)できるように、なんとか維持したいと思います。

来たる2022年も、どうぞよろしくお願いします。

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