芸術

人間関係の“習い事”

アニメ療法 パントー・フランチェスコ 光文社新書 “学びて時に之を習う 亦楽しからずや“(『論語』学而第一) 一つのことを学んだあとには、それを繰り返し実践することによって自分の身につき、利用可能なものとなります。 「知 …

芸術

神様の作用は

小説の神様 相沢沙呼 講談社タイガ さて、「小説の神様」は存在するのでしょうか。私は最近、存在するような気がしてきました。 それも、一神教のような絶対神ではなく、人それぞれが持つ八百万の神様のようなものが、あるのかもしれ …

芸術

深みを知るからこその響き

ラブカは静かに弓を持つ 安壇美緒 集英社 さて、図書館で予約していたけれども一向に順番が回ってこないこの本。この夏のどこぞの読書感想文課題図書(高校生の部)に選ばれていることも知って、しびれを切らして購入してしまいました …

芸術

自分の「縫い針」に輝きを灯し

水を縫う 寺地はるな 集英社文庫 言葉の一般的な意味は、辞書に書いてあるかもしれません。しかし、そこに書いてあることだけがその言葉の意味や働きではないと思います。 言葉は、様々な状況や人間によって使われることで、そのシチ …

芸術

言葉の奥を感じとる「傾聴」

傾聴のコツ 金田諦應 三笠書房 知的生きかた文庫 「対話」では「傾聴」が大切と言われています。いやむしろ、お互いに「傾聴」して成り立つものが「対話」となるのでしょう。そうでなければ単なる「会話」や「おしゃべり」です。 こ …

芸術

感覚を言葉にする

言葉にして伝える技術 田崎真也 祥伝社新書 世の中には言葉にできないこと、言葉で表現しにくいことがあります。“暗黙知”のようなものから、色や香り、味、音、感触など日常において五感で受けとるもの、感情もそうです こういった …

芸術

豊かな「思考の庭」を

思考の庭のつくりかた 福嶋亮大 星海社新書 人間の生活が発展して便利になってきたことには、科学が大きな役割を演じてきました。 でもなんとなく、世の中は科学や理系だけでなんとかなるもんじゃない、文系も大事だ、と思いませんか …

芸術

線が、描くものは

線は、僕を描く 砥上裕將 講談社文庫 気になる小説を読むまでは、どんな話なんだろうとずっと考えています。タイトルや、ちらりと目にした表紙カバーの絵から、いろいろなことを想像します。 いったんそれを読んでしまうと、「こうい …

芸術

「いき」は界面活性剤である

いきの構造 九鬼周造 角川ソフィア文庫 寒い時節、お肌の具合はいかがでしょうか。私は根っからの乾燥肌でありまして、保湿剤の入浴後塗布がこの季節の日課でございます。 さて、みなさんの中には肌の保湿剤として「乳液」を使用して …

芸術

毒は情熱のもと

自分の中に毒を持て 岡本太郎 青春文庫 薬には「毒薬」「劇薬」という分類があり、これは副作用(望ましくない作用)が起こりやすい薬とされています。 そもそも薬は病気を治したり身体を楽にしたりする効果を期待して使用するもので …