読書

せめて、人間らしく

人間にとって教養とはなにか 橋爪大三郎 SB新書 “教養”とはなんだろう? 教養課程、教養書、教養深い、・・・。なんだか前にも考えたことがあるような。というか、いつも時々、考えてしまう。 “生きるために必須ではない知識” …

読書

小説とのつきあい方

物語のなかとそと 江國香織 朝日文庫 私はあまり小説を読まないほうでした。“でした”と過去形にしているのは、最近わりと読むようになったつもりだからです。 それまで読んでいた本は哲学、宗教、思想、歴史などの人文科学、生物学 …

読書

地獄の沙汰も「言葉」次第

地獄の楽しみ方 京極夏彦 講談社文庫 我々は「言葉」を用いてやりとりしています。しかし言葉には様々な制限、限界があります。 うまく言えない、伝わらない、話ベタ、勘違い、誤読。そう、この世界は言葉という使いにくい道具を使っ …

読書

「読む」を読む

「読む」って、どんなこと? 高橋源一郎 NHK出版 この本は、「読む」ことを真剣に考える人の頭に、”風”を吹き込んでくれます。 まあ、”風”といっても、追い風もあれば逆風もあり、台風もありますが。ともかく、我々が日ごろ行 …

読書

読書とは自分を彫り出す作業であり、本はその道具である

「大学」に学ぶ人間学 田口佳史 読書記録によると、私が『大学』に初めて触れたのは2014年の12月だったようです。そのあたりからイモづる式に中国古典を読み漁り始めたようです。 その後、『孝経』『中庸』『孟子』『論語』など …

読書

古典との向き合い方

賢者の習慣 アーノルド・ベネット 渡部昇一 訳 ま、これも本屋でぶらぶらしているときに、ふと目に入った本です。読書について、とくに“古典”への向き合い方について良いことが書いてあったので、紹介します。 古典は、昔から残っ …

読書

人生を耕す本

カラマーゾフの兄弟 ドストエフスキー 原卓也 訳 新潮文庫 ただのミステリー小説なのか。まったく内容を知らなかった読前から読み進めてくると、なんとなく殺人事件を中心としたミステリー小説のようにも感じる。 しかし、そこには …

読書

大型書店の魅力

久しぶりに行ってきました。大型書店。学会出張のついでなのですが、比較的余裕をもって訪れることができたので、ゆっくり見て回ることができました。 コロナが収まりつつある雰囲気ではあっても、「こんな機会はそうそう取れないぞ」と …

読書

本との別れ

今日、100冊以上の本と別れました。 まあ、ありていに言えば売却したのです。購入した時の100分の1か、それ以下の値段となってしまいます。 売って元をとるものではありません、本は。売ってしまった本との出会いによって、きっ …

読書

良い本と出会うために

本は次から次へと生まれてくる。面白そうな本も次から次へと本屋に並んでいる。眼に入る。 ある本との出会いは、ある人にとっては素晴らしい出会いとなるかもしれないが、また別の人にとっては、繰り返しの内容を確認するだけとなる。 …