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友だちはたくさんできなくてもいい

友だち幻想 菅野仁 ちくまプリマ―新書 「友だち」は多い方が良いと思いがちです。子供をみていても、友だちと遊びにいったりすると、「ちゃんと交友できているな」などと安心することもあります。 みなさんは、「友だち」と言える人 …

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「鋭さ」だけでは生きていけない、「鈍さ」も必要です

鈍感力 渡辺淳一 集英社文庫 自分の結婚式で、勤務していた病院の看護師長さんからスピーチをいただいたことがありました。 「先生は忙しい仕事のなかを、“鈍感力”で乗り切っておられると思う」と。 思い当たってみると、そうかも …

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小林秀雄が語る人生のキーワード

人生の鍛錬 小林秀雄の言葉 新潮社 編 新潮新書 小林秀雄については、以前も『読書について』の紹介などで書かせていただきました。 私が「言葉」「文章」「批評」「読書」といったキーワードを考える時に、いつも頭の中にフッと浮 …

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「人間」は他者とのつながりによって作られるものだから

広く弱くつながって生きる 佐々木俊尚 幻冬舎新書 人間関係において、とくに東日本大震災後は「絆」が強調されます。家族の絆、地域の絆、職場の絆、などなど。 「絆(きずな)」という言葉は、ポジティブな感じがしますが、「絆す( …

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「男らしさ」ってどうなんだ?

これからの男の子たちへ 太田啓子 大月書店 大ヒット中のマンガ、『鬼滅の刃』でも、主人公である炭治郎は「長男なんだから」、「男なんだから」といったことを言っています。 たしかに、「長男はきょうだいを助け、引っ張っていかな …

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目の見える人は世界をどう見ていないのか

目の見えない人は世界をどう見ているのか 伊藤亜紗 光文社新書 「障害」あるいは「障害者」に対して、ちょっと見る目が変わるなあと思った一冊でした。 この本を読んで、目が見えないなど、障害のある人はどのように世界をとらえてい …

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『鬼滅の刃』を見せられて

鬼滅の刃 吾峠呼世晴 JUMP COMICS ある日曜の午後。今回は久しぶりに何ごともない日曜の午後になりそうだ。金魚の水槽は洗った。タイヤ交換はまだいい。 こんなときこそ、子ども達と遊ばなくては、と思う。しかし、天気は …

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今日できることは何だろう?

君と会えたから・・・・・・ 喜多川泰 ディスカバー・トゥエンティワン 喜多川泰さんの本をご紹介するのは、『書斎の鍵』に続いて2冊目だと思う。 氏の著書には他にも、とても良い本がたくさんあり。いずれも小説を通して生き方や考 …

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いまさらですが、アドラーの思想

嫌われる勇気 岸見一郎 古賀史健 ダイヤモンド社 フセンを数えたら、72枚ありました。本文のページ数がおよそ280ページなので、4ページに1枚はフセンが付いていることになります。中には1ページに2枚フセンが付いているペー …

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「伝える」だけではない、「言葉」にすることの効果

頭の中を「言葉」にしてうまく伝える 山口謠司 ワニブックス 私たちは会話にしろ文章にしろ大部分は「言葉」を用いて自分の考えを伝えています。「言葉」以外にも音楽や絵画といった芸術も伝える手段ではありますが、大部分は「言葉」 …