読書を通して考える

人間のトリセツ―人工知能への手紙　黒川伊保子　ちくま新書 私が黒川さんの著作として初めて読ませていただいたのは、『英雄の書』でした。といってもこの本でまだ2冊目ではありますが。 『英雄の書』も、いずれご紹介したいと思いま …

勉強するのは何のため？　苫野一徳　日本評論社 「何のために勉強するの？」と、自分の子どもに聞かれたら、どう答えようかと思ってしまいます。小学校低学年のあたりはそうでもないかもしれませんが、高学年や中学、高校と内容も難しく …

最近思う。もう少し「自分に厳しく（＝甘やかさないように）」しないと、と。 自分に厳しくするには、他人に厳しくしなければならない、気がする。 理想は、「自分に厳しく、他人に優しく」だろうが、 「自分に優しく、他人に優しい」 …

修業論　内田樹　光文社新書 人生に「レベル上げ」は無い、と最近感じている。 「レベル上げ」という言葉は、私が勝手に言っている言葉だと思っていたが、意外と普及しているようである。ネット上でもよく見られる。 ゲームの中でも、 …

十七歳の硫黄島　秋草鶴次　文春新書 私はクリント・イーストウッドの映画『硫黄島からの手紙』は見ていない。そもそもあまり映画は見ない。小説と同じく、もう少し映画も見た方が良いのかもしれない。 （ちなみに今回の舞台である硫黄 …

《唯識》で出会う未知の自分 仏教的こころの領域入門　横山紘一 「無意識」はフロイトやユングにより近代になって考えられ応用されてきましたが、仏教では大昔から「無意識」の思想が存在しました。 今回ご紹介するのは、仏教における …

掃除道　鍵山秀三郎　PHP文庫 鍵山秀三郎氏は、自動車部品販売で有名なイエローハットの創業者です。 氏の「凡事徹底」や「掃除道」といった考え方は、とくに大企業の経営者や様々な施設の長に浸透し、赤字経営の改善や職場環境の改 …

いわゆる「スペイン風邪」は、インフルエンザウイルスH1N1型による感染症である。 このH1N1型は、2009年の新型インフルエンザの原因ウイルスでもある。 スペイン風邪は1918年から1920年の期間に世界中で大流行し、 …

手術では、「術者」と「助手」が存在する。 実際に執刀する術者は、切ったり剥がしたり分けたり取ったり繋いだりして手術を能動的に進行させてゆく。 では、助手は何をするか。手術の種類によっては、術者だけでも手術を進行できること …

私とは何か 「個人」から「分人」へ　平野啓一郎　講談社現代新書 我々は、相手によって様々な態度を使い分けています。会社では上司にペコペコしたり、そうかと思えば部下にはガミガミ怒ったり。 自分もそういうことはあります。さら …