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手と紙による対話

たった一通の手紙が、人生を変える 水野敬也 文響社 我々は、言葉を使うことで自分の考えを他の人に伝えることができます。 声は、主に口による音の組み合わせで言葉を作り、それを空中に漂わせ相手の耳に届けます。ときに電話などに …

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「職人」のルーツ

職人の日々は禅 阿部孝嗣 開山堂出版 我々医療関係者も含め、どんな職業でも「職人」としての属性があると思います。ではその「職人」とはどういうものか。どういう考え・ルーツに基づくものか。 「職人」については以前も永六輔さん …

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読書とは自分を彫り出す作業であり、本はその道具である

「大学」に学ぶ人間学 田口佳史 読書記録によると、私が『大学』に初めて触れたのは2014年の12月だったようです。そのあたりからイモづる式に中国古典を読み漁り始めたようです。 その後、『孝経』『中庸』『孟子』『論語』など …

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初詣の効果は?

脳科学からみた「祈り」 中野信子 潮出版社 お読みいただき、ありがとうございます。今年もよろしくお願いいたします。 * 今年は久しぶりに初詣というものに行ってきました。とりあえず、家内安全、交通安全など祈ってきた気がしま …

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よい悪人を目指す

悪人の作った会社はなぜ伸びるのか? 曽和利光 星海社新書 やはり人間は、様々な側面を見せるほうが人間らしいのではないでしょうか。田坂広志氏の「多重人格」、平野啓一郎氏の「分人」、あるいは吉本隆明氏の「対幻想」といったもの …

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つみと罰

罪と罰 ドストエフスキー 工藤精一郎 訳 新潮文庫 最近、こういったしっかりした(?)小説を読まねばと思って、前々回にご紹介した『カラマーゾフの兄弟』に続けてドストエフスキーのこの作品を読んでみた次第である。 いずれも大 …

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古典との向き合い方

賢者の習慣 アーノルド・ベネット 渡部昇一 訳 ま、これも本屋でぶらぶらしているときに、ふと目に入った本です。読書について、とくに“古典”への向き合い方について良いことが書いてあったので、紹介します。 古典は、昔から残っ …

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人生を耕す本

カラマーゾフの兄弟 ドストエフスキー 原卓也 訳 新潮文庫 ただのミステリー小説なのか。まったく内容を知らなかった読前から読み進めてくると、なんとなく殺人事件を中心としたミステリー小説のようにも感じる。 しかし、そこには …

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職業・役割を「道」に高めることが大切

弓を引く人 パウロ・コエーリョ 山川紘矢 山川亜希子 訳 KADOKAWA パウロ・コエーリョは、どうやって弓道のことをこれほど知ったのだろう。読んでみてまずはそう思った。“著者について”をみると、“彼は死をもてあそび、 …

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人間として自立するための「愛」

幸せになる勇気 岸見一郎 古賀史健 ダイヤモンド社 「愛」とか「幸せ」というのは、きわめて抽象度の高い言葉だと思います。そのため、時と場合によってさまざまな解釈ができます。 状態でもあり、行動でもあります。感情でもあり、 …