哲学

「無意識」を活かして生きる

「無意識」はすべてを知っている 町田宗鳳 青春出版社 フロイト、ユングと「無意識」について研究を進めた先人達により、その構造であるとか、性質についてはある程度の概念として捉えることができるようになりました。 「無意識」と …

哲学

哲学は思考の触媒である

哲学は、たしかに自然現象の解明という視点からはじまり、これまで多くの思考体系を作り上げてきた。多くしかし、科学の発展や生活習慣の変化などに伴い現代の実生活に応用可能な哲学もある一方で、時代遅れあるいは時代にそぐわない考え …

哲学

『風の谷のナウシカ』から考える

ナウシカ考 赤坂憲雄 岩波書店 宮崎駿作品は鉱山のようなものだと考える。掘れば掘るほど色々な鉱石や宝石が発掘される。かなり深いところまで色々埋まっている。 まあ、宮崎作品に限らず、小説などの文学作品や哲学・宗教の文章、絵 …

哲学

文字情報の理解と芸術の理解

同じ小説を読んでも、あるいは同じ絵画を見たり曲を聞いたりしても、人によって理解や解釈が異なる。これはなぜだろうか。 まず、見間違い、聞き間違いというものがある。錯覚というものであり、これは視覚、聴覚に多い。 しかし、見る …

哲学

「答えの無い問題」を相手にするには

ネガティブ・ケイパビリティ 答えの出ない事態に耐える力 帚木蓬生 朝日選書 今回ご紹介します本の題名「ネガティブ・ケイパビリティ」というのは、本文中の説明を引用いたしますと、 つまり、不可思議さ、神秘、疑念をそのまま持ち …

哲学

貞観政要に学ぶリーダー論

座右の書『貞観政要』 出口治明 角川新書 歴史を学ぶ意義の一つとして、過去の人々の考え方、行動、およびその結果を現在の我々の生き方に反映するというのがあると思います。 しかし、それこそ時代背景も違い、文化・政治背景や根本 …

哲学

マインドフルネス 宗教・哲学・医学とともに

マインドフルネス最前線 香山リカ サンガ新書 私がマインドフルネスに興味をもつきっかけとなった本です。同じサンガ新書は仏教関係の新書であり、以前ご紹介したアルボムッレ・スマナサーラ師の『怒らないこと』もあります。 マイン …

哲学

臨床の知

臨床の知とは何か 中村雄二郎 岩波新書 科学万能と考えられた時代は、最近すれ違ったかなと思っていたら、すでに遥か昔に過ぎ去りました。科学の発達による問題、あるいは科学では解決できないようなことが日常や仕事上の問題になるこ …

哲学

自己啓発にゴールはあるか

最近思う。自己啓発にゴールはあるか、と。 ゴールがあるとしたら、どのような状態になることなのか。神に近い存在か。小市民の私ごときの想像する範囲では、きっと自分に満足しており、周囲のひとも私のことを尊敬し、頼りにしており、 …

哲学

新年を迎えて

言志四録 抄録 佐藤一斎 渡邉五郎三郎訳 明徳出版社 佐藤一斎は江戸時代の儒学者です。1772年に美濃(現在の岐阜県)に生まれ、高名な学者について儒学を学びました。天保の改革では老中水野忠邦により幕府の儒学者として登用さ …