哲学 2022年1月15日 読書とは自分を彫り出す作業であり、本はその道具である 「大学」に学ぶ人間学 田口佳史 読書記録によると、私が『大学』に初めて触れたのは2014年の12月だったようです。そのあたりからイモづる式に中国古典を読み漁り始めたようです。 その後、『孝経』『中庸』『孟子』『論語』など …
哲学 2021年12月18日 つみと罰 罪と罰 ドストエフスキー 工藤精一郎 訳 新潮文庫 最近、こういったしっかりした(?)小説を読まねばと思って、前々回にご紹介した『カラマーゾフの兄弟』に続けてドストエフスキーのこの作品を読んでみた次第である。 いずれも大 …
哲学 2021年12月7日 人生を耕す本 カラマーゾフの兄弟 ドストエフスキー 原卓也 訳 新潮文庫 ただのミステリー小説なのか。まったく内容を知らなかった読前から読み進めてくると、なんとなく殺人事件を中心としたミステリー小説のようにも感じる。 しかし、そこには …
哲学 2021年11月23日 職業・役割を「道」に高めることが大切 弓を引く人 パウロ・コエーリョ 山川紘矢 山川亜希子 訳 KADOKAWA パウロ・コエーリョは、どうやって弓道のことをこれほど知ったのだろう。読んでみてまずはそう思った。“著者について”をみると、“彼は死をもてあそび、 …
哲学 2021年11月14日 人間として自立するための「愛」 幸せになる勇気 岸見一郎 古賀史健 ダイヤモンド社 「愛」とか「幸せ」というのは、きわめて抽象度の高い言葉だと思います。そのため、時と場合によってさまざまな解釈ができます。 状態でもあり、行動でもあります。感情でもあり、 …
哲学 2021年10月10日 仏教を実践する どうせ死ぬのになぜ生きるのか 名越康文 PHP新書 4年ほど前に読んだ本です。最近、書店で注目の一冊として平積みされていたので、読み返してみました。 仏教は「心」の性質、扱い方を追究した科学であり、現代を生きていくうえで …
哲学 2021年5月1日 父親のための人間学 父親のための人間学 森信三 致知出版社 森信三先生の教えは以前ご紹介した『修身教授録』に込められていると思います。「人間としていかに生くべきか」を追い求めた先生の思想が詰まった、人間にとって必読の一冊です。 この本は先生 …
哲学 2021年4月17日 今の世の中、宗教や哲学など人文科学が大事だ! と思う人へ センスメイキング クリスチャン・マスビアウ、斎藤栄一郎訳 プレジデント社 現代は科学、技術、工学、数学(Science、Technology、Engineering、Mathematics;STEM)に代表される、理論重 …
哲学 2021年2月27日 世界の見え方が変わる、『資本論』 武器としての「資本論」 白井聡 東洋経済 今の日本を考えると、物質的な豊かさではほぼ世界最高レベルなのに、幸福度や教育については、あまりパッとしません。なぜでしょうか。 政治では経済対策が第一に推し進められて、「お金さえ …
哲学 2021年2月6日 思考OSのアップグレードが必要です 「宇宙の音楽」を聴く 伊藤玲阿奈 光文社新書 この本、スイスイ読めました。400ページ近くあり、書店にならぶ他の新書たちのなかでも、やや厚めの本書。でも、買ったその日に一気に読んでしまいました。 ビジネス書やハウツー本に …