医学

「身体性」と「精神性」を鍛えるために

身体能力を高める「和の所作」 安田登 ちくま文庫 『免疫の意味論』などの著者である免疫学者の多田富雄先生は、「能」についても造詣が深く、ご自身で新作能を作られたほどでした。 そんな接点でのみ、私は「能」について知っている …

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「脳化社会」と、その生き方

唯脳論 養老孟司 青土社/ちくま学芸文庫 この本を読んだのは、実は高校生のときである。進学ガイドかなにかで紹介されていた。 当時はそれほど医学に興味があるというわけでもなかったような気もする。「脳って面白そう」などと感じ …

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Stay Homeで身体トレーニングとともに、思考のトレーニングも

「具体⇄抽象」トレーニング 細谷功 PHPビジネス新書 「具体と抽象」という考え方は、強力な思考のツールであり、自由自在に使えるようにしておきたいものです。 この本は、ベストセラーの『地頭力』や以前ご紹介した『「具体」と …

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なぜ、アート×ビジネスの本がはやるのか?

なぜ、世界のエリートはどんなに忙しくても美術館行くのか? 岡崎大輔 SB Creative こういうタイトルの本をよく見かけます。「アート」が、ビジネスにおける思考や経営戦略に良い効果を発揮するといった内容かと思います。 …

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これからの時代を生きるための「新しい考え方」

ハイ・コンセプト ダニエル・ピンク 大前研一訳 三笠書房 現代およびこれからの時代に対する様々な心配は後を絶ちません。 VUCAの時代の到来と言われています。つまりVolatility(変動性)、Uncertainty( …

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仕事や人生に「レベル上げ」は無い

修業論 内田樹 光文社新書 人生に「レベル上げ」は無い、と最近感じている。 「レベル上げ」という言葉は、私が勝手に言っている言葉だと思っていたが、意外と普及しているようである。ネット上でもよく見られる。 ゲームの中でも、 …

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「助手の心得」から考える「技術」の学び方

手術では、「術者」と「助手」が存在する。 実際に執刀する術者は、切ったり剥がしたり分けたり取ったり繋いだりして手術を能動的に進行させてゆく。 では、助手は何をするか。手術の種類によっては、術者だけでも手術を進行できること …

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プロフェッショナルを超えて

知性を磨く 田坂広志 光文社 田坂広志氏の著作について、ご紹介するのは3冊目かと思います。 多くの著作の中でもこの本は、私が田坂氏の「仕事論」に、そして「知識と智恵」という考えにのめり込むきっかけとなった本であり、氏の考 …

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免疫の意味論

免疫の意味論 多田富雄 青土社 免疫系は面白い。 私も高校生のときにテレビ番組で免疫の話を知った。あたかも免疫細胞が細菌などの外敵に対して高度な指令系統をもって対応している印象を受け、興味が湧いた。 勉強してみると免疫系 …

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主体性を身につけるには

主体性は教えられるか 岩田健太郎 筑摩選書 今日は卒後臨床研修の研修修了証交付式に出席した。人が比較的多く集まるのも久しぶりであり、少し新鮮な感じがした。 挨拶や修了証交付の流れが粛々と進むのみであった。しかし、この2年 …