本の読み方(4)~読書の場、読書の時

いつどこで読書をするか。まあ、本があればいつでもどこでも読書はできます。最近はスマホや電子端末で読むこともでき、必ずしも本は必要ありません。

逆に、ふと休憩時間や待ち時間、空き時間が発生したときに、いざ本を読もうと思っても手元に読むものがなければ、読書はできません。

そこで、私は常にカバンの中には2,3冊の本を入れています。外勤(他の病院での勤務)先での待ち時間や休憩時間、あるいは出張先での空き時間に、サッと取り出して読めるようにしています。

日常勤務中も、ちょっとした待ち時間、空き時間は発生することがあります。外来の患者さんが少し途切れたときや、検査の結果待ちの時間です。

そういったときにも、サッと読書できるように、白衣に1冊入れておいたりもします。かさばらない文庫本や新書の1冊を。

当直のときは、まとまった時間で仕事を進めることもあります。一方、いつ呼ばれるか分からないということもあります。

そこで、あまりまとまった時間が必要な仕事には当てないで、思い切って読書一本にする!こともあります。

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トイレ、これもありでしょう。中国古典で、読書の場として「馬上、枕上、厠上」と言われているものがあります。これは実は読書の場ではなく、文章を練る場であるという話もあります。

いずれにしても、これらの場所は、じっくり文章を読んだり練ったりするのに、いいのかもしれません。

厠の際も、長くなりそうなとき(?)は一冊持ち込んで、読むこともあります。しかし、そう長い時間ともならず、読んでも2,3ページのことが多いです。

邪魔されず、隔離された静寂な空間というのも、こういった場所でないとなかなか得られないのかもしれません。ときどきPHSが鳴りますが。

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「枕上」ということで、寝床での読書も考えられます。ただ、私は寝る前は、あまり読みません。

どうしても眼と本が近くなり眼に悪そうですし、伏臥位で上半身を持ち上げて読むのは、腰に悪そうに感じます。

最近は、あおむけに寝たまま読書ができるツールなどもあるようです。まあ、たいていフトンに入って本を眺めていると、眠くなって寝てしまうので、あまり長いことは読めません。

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現代の「馬上」にあたるのは、新幹線や飛行機などでしょうか。自家用車を運転中は、本を読んではいけません。

信号待ちの間も、つい本に目を通したりすると、無意識下に信号待ちの時間は一瞬であり、前の車は消失し、後ろの車は鳴ります。ダメです。

最近は、朗読CDも多く出されており、それを聴くのはいいでしょう。ただ、小説なんかを聴くのはともかく、付箋を貼ったり、メモしたりすることは、運転中は不可能です。

新幹線は、最高の読書の場だと思います。ゆったりと車窓の風景が移り変わるのを感じながら、少々のリクライニングをつけて、肘置きに上肢をもたせかけて読むわけです。

移動先にもよりますが、2時間ほどあれば、容量にもよりますが新書の1冊は読めてしまいます。

到着が近くなると、「もっと乗っていたいのにー」と感じてしまいます。

飛行機は、たいてい1時間ちょっとでほとんどの目的地に到着してしまいます。車窓の眺めも単調で(離発着の景色は興奮しますが)、時間の流れもあまり感じられません。

飛んだと思ったらすぐに着いてしまうため、これは読書にとっては、少しこころもとない時間です。だんぜん、本を読むためには新幹線です。

出張などでも、多少まわりから奇異な目で見られようと、できるだけ新幹線にします、私は。

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出張については、学会など本来の目的もしっかり果たしますが、以前も書きましたように当地の大きな書店を見ることも楽しみです。

出張先のホテルでも、なるべく飲み過ぎてぐでんぐでんで寝入ってしまったりしないようにして、落ち着いた環境での読書を楽しみます。

そのために、出張でも本を2,3冊準備して出発します。当地での本の補給先もあらかじめ調べてから向かうわけです。

新幹線などで、読む本が切れることほど、困ったことはありません。駅売店などでも売ってはいますが、バリエーションに限りがありますので、なるべく用意しますし、補給しておきます。

そんなわけで、私のカバンの内容は仕事関係の書類や着替えなどよりも、本の荷重のほうが、たいてい多くなっています。

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