科学

答えはないけど、目標はある

医療者が語る答えなき世界―「いのちの守り人」の人類学 磯野真穂 ちくま新書 人類学者という、医療者側でも患者・家族側でもない“第三の目”から医療を俯瞰的に見た良書です。 医療を見る目、つまり視座や視点にはさまざまあるでし …

科学

ときにはボンヤリしましょう

マインドワンダリング モシェ・バー、横澤一彦 訳 勁草書房 マインドフルネスについては、皆さんもよく聞いたことがあると思います。呼吸など身体の動作や感覚に集中して、あるいは浮かんでは消える思考に執着せず受け流していくよう …

科学

本は百薬の長

本を読むだけで脳は若返る 川島隆太 PHP新書 読書は運動、瞑想などと並んで人間にとってメリットしかない行動と言われます。適度な食事や睡眠とともにこれらを生活に取り入れることは人間として良く生きるコツです。 もちろん過ぎ …

科学

いかに知識を輝かせるか

教養を磨く 田坂広志 光文社新書 田坂広志氏の著書をご紹介するのも、これで7冊目となりました。 私は『知性を磨く』を最初に読ませていただき、「知性」と「知能」の違いについて深く感銘を受けたことから、氏の著書を読み進めるよ …

科学

豊かな「思考の庭」を

思考の庭のつくりかた 福嶋亮大 星海社新書 人間の生活が発展して便利になってきたことには、科学が大きな役割を演じてきました。 でもなんとなく、世の中は科学や理系だけでなんとかなるもんじゃない、文系も大事だ、と思いませんか …

科学

危機の時代の羅針盤

危機の時代に読み解く『風の谷のナウシカ』 朝日新聞社 編 あえて言いたい。「漫画『風の谷のナウシカ』を手に取ることなくして人生を終えるのは、あまりにももったいない」と。(P236) いきなり引用からですが、まさにその通り …

科学

大学とは、研究とは、学問とは

喜嶋先生の静かな世界 森博嗣 講談社文庫 小説を読むことにより、他人の人生を経験することができます。しかし、この小説は私自身が経験しているような要素もかなり多く含まれている気がしました。 私も一地方大学とその附属病院に勤 …

科学

「量子論」は「科学」と「宗教」の架け橋だ

死は存在しない 田坂広志 光文社新書 人は死ぬからこそ、死なないように健康でいようとがんばるし、死ぬまでは楽しく生きられるようにします。趣味や娯楽を楽しみ、より良い生活を求め、仕事をして生きがいを目指します。 では、「死 …

科学

クリエイティブは頭で考えて出るものではない

身体が生み出すクリエイティブ 諏訪正樹  ちくま新書 誰もがクリエイティブに仕事をしたい、クリエイティブに生きたい。 今まで誰も考えなかったような新たな作品、概念、考え方、物語を創出すること、クリエイティブ。そうありたい …

科学

世界を支え、数学の面白さを教えてくれる「e」

世界は「e」でできている 金重明 講談社ブルーバックス 数学関係の本について書き出すと、「私は数学が嫌いでした」で始まってしまいます。 以前ご紹介した『論理ガール』の記事でもそうでした。でも、それはちんぷんかんぷんな授業 …