芸術

「身体性」と「精神性」を鍛えるために

身体能力を高める「和の所作」 安田登 ちくま文庫 『免疫の意味論』などの著者である免疫学者の多田富雄先生は、「能」についても造詣が深く、ご自身で新作能を作られたほどでした。 そんな接点でのみ、私は「能」について知っている …

芸術

小林秀雄から読書の話を聞く

読書について 小林秀雄 中央公論新社 さて、読書を進めていますと、自分の読書のしかたについて、これでいいのか、他にも効率的(?)な読書法があるのではないか、と考えてしまうことがあります。 実際に読書について書かれた本も多 …

芸術

歌は人生のしおり

昔よく聞いた歌を今聞くと、それを聞いた頃のことが思い出される。 そのときの写真を見るよりも、その時によく聞いた歌を聞くほうが、いっそうありありと記憶が思い出される気がする。その時の感情や心情をも、少し呼び起こして。 おそ …

芸術

なぜ、アート×ビジネスの本がはやるのか?

なぜ、世界のエリートはどんなに忙しくても美術館行くのか? 岡崎大輔 SB Creative こういうタイトルの本をよく見かけます。「アート」が、ビジネスにおける思考や経営戦略に良い効果を発揮するといった内容かと思います。 …

芸術

ツバサ広げて

ツバサ アンダーグラフ 今回は、本の紹介ではなく歌の紹介になる。そもそも歌というものは詩にメロディをつけたものだから、詩としても味わうことができる。 歌は、詩である歌詞にメロディが付いていることで、日ごろ読書などで言葉の …

芸術

禅と日本文化

禅と日本文化 鈴木大拙 著 北川桃雄 訳 岩波新書 鈴木大拙は時代としては1870年(明治3年)、石川県金沢市に生まれました。ということで、あの西田幾多郎と同じ出生年、出生地、そして学友でもあり、その後も終生の友人であっ …

芸術

芸術とのつきあい方

「芸術の見方」というと、そういったノウハウ的な考えで芸術を見たくないだとか、見られたくないと感じることもあります。 しかし、文字や言葉と違って、芸術がポンと目の前にあるとき、それがあなたに何を訴えているのか、あなたはその …

芸術

文字情報の理解と芸術の理解

同じ小説を読んでも、あるいは同じ絵画を見たり曲を聞いたりしても、人によって理解や解釈が異なる。これはなぜだろうか。 まず、見間違い、聞き間違いというものがある。錯覚というものであり、これは視覚、聴覚に多い。 しかし、見る …

芸術

絵を描くということは

芸術脳の科学 塚田稔 講談社 「芸術脳は生まれつきではなく、シナプスの可塑性にもとづく学習と記憶によって後天的につくり出されるという」 私には「絵心がない!」と胸を張っている君たち。「絵心」とは、「絵を描こうとする気持ち …