本の読み方(6)~読書には旬がある

2021年2月10日

みなさん。読もうと思って買った本をなかなか読む時間がとれずに置いておいたら、ついには読まずに放置してしまったことはありませんか。

私にはよくあります。そこで、本にも読み時というのがあるのではないか。それで、「読書には旬がある」のではないかと思ったところです。

そもそも「旬」とは何でしょうか。Wikipediaより引用しますと、「旬」という言葉は次にように使われることが多いようです。

旬は、次の3通りの違った意味で使われることがある。

1.季節を先取りするはしりまたは初物と呼ばれるもの

2.収穫量がピークに当る時期

3.素材がもっとも美味しい時期である

春のタケノコや5月の初ガツオなど、1に相当するものはたくさん想像されます。四季の移ろい豊かな我が国では、季節ごとに旬の食べ物が豊富です。

2に相当するものも、容易に思い浮かびます。最近は不漁だったりすることもありますが、サンマは秋が収穫量のピークとなり、同時に3に当てはまりますが、脂ののった美味しい時期でもあります。

現在ではハウス栽培や養殖なども発達して、比較的通年食べられる食べ物もあります。でも上で述べたような食べ物は、自然にまかせて一番収穫できる時期が、一番美味しいのです。

それでは、本について考えてみます。本の「旬」とは、いかがなものでしょうか。

1に当てはまるとしたら、今まさに流行ろうとしているブームを先取りした本や、新しく起こった出来事についての本かもしれません。

喜ばしいことではありませんが、新型コロナウイルス感染症に伴い出版が目立ってきた関連本も、その一つでしょう。

2や3はどうでしょう。話題のテレビドラマの原作などでしょうか。ベストセラーと呼ばれると、本屋にたくさん平積みしてあります。

そもそも「旬」という言葉は基本的に食べ物に使うものであって、他の物事に無理やり当てはめようとしても、一般的に言うには齟齬があるかもしれません。

しかし私は、じっさい本には「旬」とも言うべきものがあると思います。そしてそれは、大いに“個人それぞれの境遇によるもの”だと思います。

自分の境遇、たとえば就職・進学だとか、職場や家庭での問題、近頃の興味や考えたことについて関連する本は、自分にとっての「旬」として当てはまると思います。

あるいは、そういった境遇や出来事による自分の心境です。やる気に満ちていたり、新しいことに挑戦しようとしていたり、あるいは不安が強かったり、打ちひしがれたり。

今もっとも欲しい知識や技術、あるいは考え方や共感、助言を得るという意味で、自分の境遇にふさわしい本が、まさに「旬」の本と言えるのではないでしょうか。

また、本自体にもベストセラーや流行りなどの旬があるように、読書する側の我々にも旬と言うか、その本に取り掛かる気持ちの波があると思います。

この本を読もうかなと思って、例えば欲しいものリストに入れたりします。でも買わずに時間がたつとリストに残ったままであり、もはやその本を購入して読もうとという気持ちも、往時よりは薄れます。

ネットで見つけて、勧められて、あるいは本屋で出会って面白そうだなと思った時が、自分にとってのその本の旬なのだと思います。

そこは本当に面白いのか分からなくても、衝動買いでも何でもいいので、買ってしまうほうが、読んでしまうほうがいいのかもしれません。

今読みかけの本があるからとか、あの本を読み終わってからとか考えて買わないでいると、後になってからは、もうその本を読もうと思う気持ちも薄れてきてしまいます。

こういったように、読書する我々の姿勢にも、一種の「旬」があるのではないでしょうか。

「旬」を逃さず読書できるように、面白いと思ったら一気に読み切る、なんてことも大切かと思います。

逆に、あるテーマに興味をもって、関連本をいくつか勝ったが読み切らないうちに他のテーマに気が移ってきた、というときもあります。

そんなときには、まだ読み終えていない本にはすみませんが、サッサと次の本に移ったほうがいいのではないかと思います。

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