マンガは読書に入りますか? ・・・マンガの面白さとは

マンガの面白いものは、大人も子どもも思わずハマってしまいます。それではマンガはなぜ面白いのでしょうか。

もちろん、ストーリーや個性的なキャラクター、読む人や時代に共鳴する思想などいろいろポイントはあるかと思います。今回は脳の働きの面から、ちょっと考えてみました

マンガは、文字と絵で構成されています。文字の認識は一般的には左脳が担当することが多いようです。絵の認識は、右脳も重要な役割を担っています。

小説など文字だけの文章は、主に左脳を使っているのではないでしょうか。最近はオーディオCDも多く出されています。こちらも同様でしょう。

そこでさらに内容の風景を思い描こうとすると、より右脳も使うかもしれません。そして、そうしたほうが、楽しめるというか、面白く感じるのではないでしょうか。

一方、音楽や絵画は右脳をよく使っていると言われます。音楽や絵画について、その内容や解釈を言葉に表そうとすると、左脳も多く使うかもしれません。

音楽や絵画を言葉で表すのは難しいことです。でもポイントをついた表現にハッとすることもあります。そうそう、それが言いたかったのよ、と。

文字と絵からなるマンガは、ヒトの左脳と右脳を同時に活性化してくれるのかもしれません。マンガは脳の全体を使うので、面白いのかもしれません。

ある対象が「面白い」と感じるのは、脳が広く活性化されているときなのではないでしょうか。ドーパミンあたりが、大脳に拡がっているのでしょう。

ダジャレやトンチ、ウイット、漫才や落語の面白さを理解するのも、けっこう頭を使うものです。左脳も右脳も、もしかして辺縁系や脳幹などの本能に関わる部分も幅広く活性化することが、「面白い」と感じるのではないでしょうか。

それでは、文字と絵からなるマンガに、さらにプラスして右脳を刺激するとどうでしょう。たとえば「BGMが流れるマンガ」なんか開発したら、ヒトはかなりハマってしまうかもしれませんね。

あるいは「BGMが流れる小説」なんてのも、映画なみに素晴らしいメディアになるかもしれません。

それならそれなら「画像も出る小説は」などと考えたあなた。メディアに頼らず、ある程度ご自身の脳を働かせて使ってもらった方が、脳が活性化して面白味が増すと思いますよ。

BGM付きの電子書籍は、「紙の本か電子書籍か」などと言い争われているさなか、電子書籍のアドバンテージとなるのではないでしょうか。

しかし、一方で紙の本の良い点は、そういったものが一切無いことだと思います。音楽も無ければ、ネットも繋がりません。マーカー機能も抜き書き機能もありません。

ただただ紙の質感と、これまで読んだ分、これから読む分の厚みを手指に感じて読み進めて行く。ときどき付箋を貼ったり傍線を引いたりしては、気の向いたときに抜き書きしていく。

逆にこのシンプルさが、どんなに電子書籍が機能を満載しても追従し得ない、紙の本の良いところではないかと、私は思います。

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