読むと書くの相互作用を考える

2020年5月6日

しばらく読んでいないと、読むのが下手になる。流れに乗るように読むまで時間がかかるし、読み流してキラリと光る部分を拾うコツが、衰えるようだ。

最近は、このブログを書くことにいそしんでいることもあり、読む冊数がかなり減っている。アウトプットは増えているが、インプットは減っている。

読書などのインプットは、人に話したり文章に書いたりするアウトプットを意識することによって高められるという話を、よく聞く。

これは、よりポイントを絞って読むことができるであるとか、内容を要約しながら読むことが出来るといった具合に、読み方への好影響について言われることが多い。

しかし、私はこのアウトプットを意識することは、本の選び方にも影響を与えるのではないだろうかと、考える。

例えば、ブログに書くことを考えるようになることで、どのような本を読もうか、どのように本を読もうか、ということを意識するようになるのではないか。

私は、大いにあると考える。良い面でみれば、自分の考えに合った、考えを補強してくれるような本と、巡り合いやすくなるかもしれない。

しかし、悪い面でみれば書きやすい本、話の分かりやすい本を選んで読むようになってしまうと思う。

最近、自分としての評価点が高めの本を読むことが多くなっているように感じるのは、後者の作用が知らず知らず働いているのかもしれない。

今は人と人との出会い、話し合いが制限されている。そんな状況ではあるが、読む本とのカタヨリのない善き出会いを得るため、先達の書評や情報に耳を傾けていきたい。

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