本の紹介 2020年3月23日 過去の影のもとで生きる 朗読者 ベルンハルト・シュリンク 松永美穂 訳 新潮文庫 読書の仕方にも黙読、音読などあり、まずほとんど黙読していることが多いと思う。分かりにくいところを、ときどき小声で音読してみることはある。 他に、読み方(速読とか精 …
哲学 2020年3月22日 禅と日本文化 禅と日本文化 鈴木大拙 著 北川桃雄 訳 岩波新書 鈴木大拙は時代としては1870年(明治3年)、石川県金沢市に生まれました。ということで、あの西田幾多郎と同じ出生年、出生地、そして学友でもあり、その後も終生の友人であっ …
本の紹介 2020年3月21日 歴史や世の中は「分かりやすい」ものではない 戦火のサラエボ100年史 「民族浄化」もう一つの真実 梅原季哉 朝日選書 第一次世界大戦以前は、王朝や帝国は多様な民族を強大な権力でまとめて支配していた。オスマン帝国、ロシア帝国、オーストリア・ハンガリー帝国といった具合 …
医学 2020年3月20日 量子論と生命 量子力学で生命の謎を解く ジム・アル=カリーリ、ジョンジョー・マクファデン 水谷淳 訳 SB creative 「量子論なんて、最近出てきた不思議な物理理論で、私たちの生活には関係ないでしょ。いくらものすごく低い確率でブ …
本の紹介 2020年3月19日 芸術とのつきあい方 芸術とはなにか 千住博 祥伝社新書 「芸術の見方」というと、そういったノウハウ的な考えで芸術を見たくないだとか、見られたくないと感じることもあります。 しかし、文字や言葉と違って、芸術がポンと目の前にあるとき、それがあな …
哲学 2020年3月18日 「無意識」を活かして生きる 「無意識」はすべてを知っている 町田宗鳳 青春出版社 フロイト、ユングと「無意識」について研究を進めた先人達により、その構造であるとか、性質についてはある程度の概念として捉えることができるようになりました。 「無意識」と …
哲学 2020年3月17日 哲学は思考の触媒である 哲学は、たしかに自然現象の解明という視点からはじまり、これまで多くの思考体系を作り上げてきた。多くしかし、科学の発展や生活習慣の変化などに伴い現代の実生活に応用可能な哲学もある一方で、時代遅れあるいは時代にそぐわない考え …
宗教 2020年3月16日 空海の般若心経 般若心経秘鍵 空海 加藤精一編 角川ソフィア文庫 空海の思想は、現代に生きる我々にも十分に通用するものです。以前ご紹介した『空海 感動の言葉』でも、そのことは十分感じていただけたと思います。 今回ご紹介する本は、空海の数 …
哲学 2020年3月15日 『風の谷のナウシカ』から考える ナウシカ考 赤坂憲雄 岩波書店 宮崎駿作品は鉱山のようなものだと考える。掘れば掘るほど色々な鉱石や宝石が発掘される。かなり深いところまで色々埋まっている。 まあ、宮崎作品に限らず、小説などの文学作品や哲学・宗教の文章、絵 …
本の紹介 2020年3月14日 友情について考える 大人の友情 河合隼雄 朝日文庫 河合隼雄氏は日本を代表する臨床心理学者であり、ユング心理学研究の大家であります。 カウンセリングや心理学の著書はもちろん、ユング心理学と神話や昔話、仏教とのかかわりなどについて考察した幅広 …