本の紹介

物語の見方 考え方

物語のカギ 渡辺祐真/スケザネ 笠間書院 「まずは、この本を読んでみて」と、私のような小説・文学初心者に対して言いたくなる本ですね、これは。 ここには物語を読む上でより理解し楽しむために著者が提唱する「カギ」がたくさん並 …

仕事

毒は情熱のもと

自分の中に毒を持て 岡本太郎 青春文庫 薬には「毒薬」「劇薬」という分類があり、これは副作用(望ましくない作用)が起こりやすい薬とされています。 そもそも薬は病気を治したり身体を楽にしたりする効果を期待して使用するもので …

勉強・教育

思考に「枠組み」を

独学の思考法 山野弘樹 講談社現代新書 我々、それなりに教育は受けてきているのだと思うのですが、「考え方」そのものを直接学ぶ機会は少ないかと思います。 むしろ、国語の授業での文章の読解や算数の計算、理科の観察や実験などを …

仕事

続・修身教授録

続・修身教授録 森信三 致知出版社 私は、この本が販売されているのを見かけて、とるものもとりあえず無意識五秒で発注いたしました。 到着してからはそれまで読んでいた本をすべて取っ払って、この本の1ページをめくったのでありま …

仕事

栄養は身体の養分、教養は思考の養分

教養としての茶道 竹田理絵 自由国民社 祖母は教授でした。といっても、そのへんの大学あたりで偉そうにしている“教授”ではなくて、茶道の教授です。茶道では、流派によっても異なるようですが、教授という資格みたいなものがあるよ …

仕事

クリエイティブは頭で考えて出るものではない

身体が生み出すクリエイティブ 諏訪正樹  ちくま新書 誰もがクリエイティブに仕事をしたい、クリエイティブに生きたい。 今まで誰も考えなかったような新たな作品、概念、考え方、物語を創出すること、クリエイティブ。そうありたい …

仕事

原体験から自分の「軸」を紡ぎ出せ

原体験ドリブン チカイケ秀夫 光文社 最近、お盆で実家に帰省した際に、アルバムを見返しながら自分の「原体験」を考えたことがあり、この本を思い出しました。 たしか3歳くらいのころだったでしょうか。祖父は近所に努めており、そ …

勉強・教育

世界を造り、自分を造る「言葉」

ことばと思考 今井むつみ 岩波新書 「言葉」が違うと思考も違ってくるのか。日本語をしゃべる日本人と英語をしゃべるアメリカ人は考え方が違うのか。あるいは英語を覚えた日本人は考え方が変わるのか。 そんな疑問がありました。 藤 …

本の紹介

「言葉」の深みへ

生きていくうえで、かけがえのないこと 若松英輔 若松英輔氏を知ったのはテレビ放送の「100分de名著 西田幾多郎 善の研究」であり、そのテキストが最初に拝読した氏の著書でした。 『善の研究』については、存在は知っていたも …

医学

脳と身体で作る「私」

変身 東野圭吾 講談社文庫 脳の移植はできないと思う。技術的にはできるのかもしれない。神経やら血管やらをうまくつなげれば、他人の脳でも使えるのかもしれない。 でも、それでは自分ではなくなってしまう。脳をくれた他人になって …