生き方

新年を迎えて

言志四録 抄録 佐藤一斎 渡邉五郎三郎訳 明徳出版社 佐藤一斎は江戸時代の儒学者です。1772年に美濃(現在の岐阜県)に生まれ、高名な学者について儒学を学びました。天保の改革では老中水野忠邦により幕府の儒学者として登用さ …

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「謙虚さ」もいいが「謙虚力」を

謙虚力 松井住仁 幻冬舎  「謙虚さ」というと、その人の性質、性格のような話になってしまい、なかなか訓練して身につけたり、勉強したりできるものではないような感じがします。 そこでこの「謙虚力」はいかがでしょうか。 最近「 …

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本とともに生きていくために大切なこと

本を守ろうとする猫の話 夏川草介 小学館 「食物」は身体の栄養、「本」は心の栄養。僕もひとにそう言ってきた。なぜ本を読むのですか?と聞かれたときに。 「栄養」はそのままでは役に立たない、働かない。 アミノ酸、ビタミン、糖 …

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「大学」:大人(たいじん)の学

「大学」を味読する 己を修め人を治める道 伊與田覺 致知出版社  まえがきより、「日々自分の身を修め、更に世のため人のために尽くしてやまないような人物を大人(たいじん)と申します。その大人となるのに最も手近な古典が『大学 …

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「人間学」の勉強

 実社会で暮らしていくためには数学や化学などといったいわゆる自然科学、文学や社会学といったいわゆる人文科学など、実用に与する学問が必要です。これらは義務教育や高等教育で勉強することができます。  こういった実用の学門以外 …

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人生における物語 

人はなぜ物語を求めるのか 千野帽子 筑摩書房  最近、医療の世界でもナラティブ(物語性)というものが重要視されてきておいます。患者さんに対してエビデンス(これまでの研究実績による証拠)をもとに治療を進めることも大事ですが …

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「謙虚さ」を求めるとき

最近、後輩に、もう少し「謙虚」になれと感じることがある。 そんなときに、ふと思った。 「謙虚さ」が大事だなあと思うのは 「謙虚さ」を忘れた時である。 そして、「謙虚さ」を他人に求めてしまう。 少し立ち止まって、 自分のこ …

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ひとりの時間の価値

ひきこもれ 吉本隆明 大和書房 とかく最近はディスカッションだとか対話だとか、集団だとか他のひととのつながりでなにかを生み出すことが重要視されている気がします。もちろんそういったことも必要ですが、ひとりで過ごす時間も生産 …