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頭の中を物語に加工する技術

プロだけが知っている 小説の書き方 森沢明夫 飛鳥新社 私は、自学的な学び方には二種類あると思っています。ひとつは知識や技術が体系的に書かれた教科書を読んで学ぶもの。もうひとつは実際の物事や完成品を数多く経験して、そこか …

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「聴く」よりも「聞く」

聞く技術 聞いてもらう技術 東畑開人 ちくま新書  人は他人とコミュニケーションすることで人間としての生活を営むことができます。コミュニケーションの手段としては、言葉以外にもジェスチャーや表情、演技などありますが、多くの …

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「友だち」を再考する

小田嶋隆の友達論 小田嶋隆 解説 平川克美 武田砂鉄 イースト・プレス さて、いま現在、自分には「友だち」と呼べる人間はいるだろうかと考えました。 もちろん職場には日々顔を向き合わせる人々がいるわけですが「友だち」という …

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「いき」は界面活性剤である

いきの構造 九鬼周造 角川ソフィア文庫 寒い時節、お肌の具合はいかがでしょうか。私は根っからの乾燥肌でありまして、保湿剤の入浴後塗布がこの季節の日課でございます。 さて、みなさんの中には肌の保湿剤として「乳液」を使用して …

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人新世は「人」しだい

人新世の資本論 斎藤幸平 集英社新書 ”カオル死んで石兄さん自白・・・” カンブリア紀、オルドビス記、シルル紀、デボン紀、石炭紀、二畳紀、この辺りが古生代。近年話題のカンブリア大爆発や三葉虫などが有名ですね。 三畳紀、ジ …

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雑音の利

夜のピクニック 恩田陸 新潮文庫 歩くのは好きだ。けっこう長い距離でも、時間があれば歩いて移動することも多い。駅まで30分歩いたり、研究会の会場まで40分歩いたり。 考えてみると自分は昔から、歩けそうな距離であれば、いや …

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書くということ

書く仕事がしたい 佐藤友美 CCCメディアハウス 「書く仕事」で生きていくことができればいいなあ。そう思うことがあります。もちろん、我々の仕事でも論文を書いたり様々な文章を書いたりすることはあります。 でも最近、こういっ …

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言葉が変える資本主義

ほしいを引き出す言葉の信号機の法則 堤藤成 ぱる出版 営業や商売においては、いかに相手に自分が提供するサービスや商品を購入してもらうか、が目的の一つとなり、ほとんどの場合においてそれが第一の目的だと思います。 たしかにお …

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文字のまとうもの

ツバキ文具店 小川糸 幻冬舎文庫 言葉は人の思考や意見、感情などを表現する手段の一つです。言葉のアウトプットとしては、声としての発語とともに文字も使われています。 声の場合は録音でもしていなければ一瞬で空中に失散してしま …

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内なる価値と外なる価値

世界は思考で変えられる 東田直樹 河出書房新社 ひとことに自閉症といっても、その症候や程度には幅があり、一律的定型的なものではありません。 そのため、自閉症スペクトラム障害(Autism spectrum disorde …