本の紹介 2020年1月1日 新年を迎えて 言志四録 抄録 佐藤一斎 渡邉五郎三郎訳 明徳出版社 佐藤一斎は江戸時代の儒学者です。1772年に美濃(現在の岐阜県)に生まれ、高名な学者について儒学を学びました。天保の改革では老中水野忠邦により幕府の儒学者として登用さ …
本の紹介 2019年12月30日 読書にいきづまったら 本を読めなくなった人のための読書論 若松英輔 亜紀書房 ビジネス書や自己啓発本の濫読に終始し、数を読むことに入り込んでいた時、自分の読書がこのままでいいのかと悩みました。もちろん、数を読むこと、濫読も必要ですが、個々の …
本の紹介 2019年12月21日 「謙虚さ」もいいが「謙虚力」を 謙虚力 松井住仁 幻冬舎 「謙虚さ」というと、その人の性質、性格のような話になってしまい、なかなか訓練して身につけたり、勉強したりできるものではないような感じがします。 そこでこの「謙虚力」はいかがでしょうか。 最近「 …
本の紹介 2019年12月18日 本とともに生きていくために大切なこと 本を守ろうとする猫の話 夏川草介 小学館 「食物」は身体の栄養、「本」は心の栄養。僕もひとにそう言ってきた。なぜ本を読むのですか?と聞かれたときに。 「栄養」はそのままでは役に立たない、働かない。 アミノ酸、ビタミン、糖 …
本の紹介 2019年12月10日 「大学」:大人(たいじん)の学 「大学」を味読する 己を修め人を治める道 伊與田覺 致知出版社 まえがきより、「日々自分の身を修め、更に世のため人のために尽くしてやまないような人物を大人(たいじん)と申します。その大人となるのに最も手近な古典が『大学 …
本の紹介 2019年12月8日 「量子論」を知っておこう! 「量子論」を楽しむ本 佐藤勝彦 PHP文庫 初期値とその後の運動が方程式で与えられれば、任意の時間が経過した時点で物体がどこに位置しているかは確定できる、というのがいわゆる古典物理学、ニュートン力学でした。それを崩した …
本の紹介 2019年12月2日 人生における物語 人はなぜ物語を求めるのか 千野帽子 筑摩書房 最近、医療の世界でもナラティブ(物語性)というものが重要視されてきておいます。患者さんに対してエビデンス(これまでの研究実績による証拠)をもとに治療を進めることも大事ですが …
本の紹介 2019年11月12日 仕事のやりがい 「やりがいのある仕事」という幻想 森博嗣 朝日新聞出版 仕事の「やりがい」はどこから生まれるのでしょうか。「やりがい」のある仕事の特徴は、少し考えただけでもいくつか出てくると思います。やってて楽しい仕事、自分にしかできな …
本の紹介 2019年11月11日 ひとりの時間の価値 ひきこもれ 吉本隆明 大和書房 とかく最近はディスカッションだとか対話だとか、集団だとか他のひととのつながりでなにかを生み出すことが重要視されている気がします。もちろんそういったことも必要ですが、ひとりで過ごす時間も生産 …
本の紹介 2019年11月10日 勉強のしかた 「独学の技法」 山口周 ダイヤモンド社 勉強は、等価交換を主体とするビジネスとは異なり、すぐに結果の出ないものです。つまり、コンビニなどでお金を払えばすぐに結果(商品)が得られるが、勉強は結果が出るまで、基本的に長い年月 …