絶対達成マインドのつくり方―科学的に自信をつける4つのステップ 横山信弘 ダイヤモンド社
後回し、先延ばし、先送り。ついやってしまいます。
仕事を、締め切り寸前でなんとか仕上げることが多いです。それでもなんとかなっているのかもしれませんが。(おそらく色々とご迷惑をおかけしております)
しかしそうやって仕上げたとしても、もっと早く形にしていれば、さらに深く検討できたことがあった、さらに内容を盛り込むことができた、と思うことがしばしばあります。
おそらくみなさんは、私のようにひどくはないと思いますが、まったく先延ばしや先送りがないという人も少ないのではないでしょうか。
この本は、「先送り習慣」を改善するための方法論について書いてあります。ただ、そういう内容の本はごまんとあります。
そういった中でこの本の内容で私が気を引かれたのは、「逆算思考」と「思考ノイズとしてのモチベーション」です。
著者は以前ご紹介した『自分を熱くする』の横山信弘氏です。氏の考えは、以前ご紹介したように「詰め込み」や「雑用」も大切である、とか、今回の「逆算思考」など、「ちょっと見方を変えると、日々の仕事や辛いことも大切なのだ、そこから始まるのだ」という要素があり、とても好きです。
発送の転換とはおもしろいもので、これまで「AだからB」と思っていたことを、AとBを逆転させたとたん、突然腹に落ちることがるからです。たとえば、❖「部下が仕事を覚えないから、仕事を任せられない」→「仕事を任せるから、部下は仕事を覚える」
(P36)
これが、「逆算思考」です。例えば、就職してはじめての職場に入って、いろいろ仕事を覚えなければいけません。
それまでくるくる回転していた仕事のループに、うまく入っていくイメージです。
なんとか食いついて、入っていくことが大事なのだと思います。入ったとたんにループの速度感や加速度についていけず、転びそうになることもあります。ちょっとはじき出されることもあるかもしれません。
たとえば、長縄跳びに入っていくことにも似ているかもしれません。規則正しく回っている縄の中に入っていくのです。外にいるうちから一生懸命にタイミングと呼吸を合わせて。
入ったとたんに全神経を集中してリズムに合わせようとガチガチになりますが、何回か合わせて跳んでいると、慣れてきて流れに乗るように跳ぶことができます。
リズムに合わせられないから入れないのではありません。入ってしまうと、リズムに合わせられるのです。失敗することもあります。もちろん起きてしまった「失敗」は、歓迎すべきものです。
結果を出すための方法論は必要ですが、行動をスタートさせる、続ける、やりきるための方法論は、本来いらないのです。始めればいいし、続ければいいし、やりきればいいのですから。何か条件をそろえばスタートできるようになると思い込んでいる人がいますが、そうではありません。なんとなく、気分が乗らないだけなのです。
(P57)
かといって、待っていると気分が乗ってくるわけでもありません。楽しい週末を超えた来週は、きっとやる気に満ちている、というわけでもありません。
やはりここも逆算思考です。気分が乗らないからスタートできない、続けられないのではありません。スタートしてみれば、続けてみれば、気分が乗ってくるのです。
話しは変わりますが、進路や就職先の選定もそうだと思います。本人には分からない何か正しい選択肢が、実は存在していて、そこを選べば楽しい勉強、仕事をして生きていけるわけではありません。
スタートしてみれば、続けてみれば、どんな選択肢でも気分が乗ってくるものであり、楽しいこともあるのです。
もちろん、辛いこともありますが、それもどんな選択をしても同様です。
やることもやらず、あたりまえのこともせずに、「自分の気持ちに正直にしているだけ」「本当にやりたいことではないから意欲がアップしない」と言っていると、周囲はとても迷惑です。
(P192)
最近ご紹介している「『自分の好きなこと』や『原体験』をもとに仕事をできるようにする」という考えはあります。理想の仕事像です。
かといって、「自分の好きになれないことだからやらない」であるとか、「モチベーションが湧かないのでやらない」と言っていては、その仕事が周囲にとって必要な場合は困ります。
かといって、モチベーションなんてどうやったら湧いてくるのでしょうか。
お金などの外発的動機は一時的なモチベーションの焚き付けにはなりますが、欲はグレードアップし順化し、際限がありません。
お金も一定以上の収入を超えると、「幸せ感」への貢献度は変わらなくなると言います。
内発的動機としてのモチベーションは、じっと待っていても湧いてきません。何か行動を起こしてみるのです。
自分は会社の「歯車」の一つかもしれません。会社にコキ使われていると感じるかもしれません。
しかし、「歯車」が一つでもかければ、その系統は働くことができなくなりますし、あなたに多少負担をかけてやってもらった仕事が、周囲を助けているのです。
「自分の好きなこと」「自分の原体験」を活かした仕事が理想です。しかし、まずは足元の仕事をあたり前のこととして行い。余裕時間があれば、そういったことを考えるのがいいのではないでしょうか。
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おそらく、このようなことを書いても、自分がやってみなければ、意味がありません。「へー、そうなのか」と知識を得たら、実行して「知恵」にしましょう。
私もちょっと、これを機に考え方を変えてみようかと思います。逆算思考、いいですね。世の中なんでもそうだと思います。
こういうブログも、「書くことが思いつかないので書けないー」と悩むことがありますが、何かしら無理にでも書いていると、書くことが出てくることがあります。