勉強・教育

世界を造り、自分を造る「言葉」

ことばと思考 今井むつみ 岩波新書 「言葉」が違うと思考も違ってくるのか。日本語をしゃべる日本人と英語をしゃべるアメリカ人は考え方が違うのか。あるいは英語を覚えた日本人は考え方が変わるのか。 そんな疑問がありました。 藤 …

本の紹介

「言葉」の深みへ

生きていくうえで、かけがえのないこと 若松英輔 若松英輔氏を知ったのはテレビ放送の「100分de名著 西田幾多郎 善の研究」であり、そのテキストが最初に拝読した氏の著書でした。 『善の研究』については、存在は知っていたも …

医学

脳と身体で作る「私」

変身 東野圭吾 講談社文庫 脳の移植はできないと思う。技術的にはできるのかもしれない。神経やら血管やらをうまくつなげれば、他人の脳でも使えるのかもしれない。 でも、それでは自分ではなくなってしまう。脳をくれた他人になって …

本の紹介

正しいことは、言わなくても伝わる

22世紀の民主主義 成田悠輔 SB新書 “酒を飲んでいるときにしてはいけないのは、政治の話と宗教の話”と言われます。 これらは、客観的な話をすることが難しく、かつ客観的な話をしても面白くもなく、それゆえ主観的な話になり、 …

仕事

「禅」で”心力”を鍛える

禅脳思考 辻秀一 フォレスト出版 「禅」は、瞑想やマインドフルネスと同様に人間の心を整えるメソッドとして、古くから仏教の禅僧を中心に行われてきました。 また、禅の心は様々な日本文化に根差しています。(『禅と日本文化』の記 …

本の紹介

取っ掛かりを探し、切り口を創る

批評の教室 北村紗衣 ちくま新書 「批評」というと、なんだか厳しく吟味してコメントを述べるような印象があります。批評には二種類あるそうです。肯定的批評と否定的批評とです。 もちろん、両者織り交ざることもあるでしょうが、肯 …

勉強・教育

文化の表現手段としてのゲーム

文学としてのドラゴンクエスト さわやか コア新書 ドラクエ(ドラゴンクエスト)は文系で、FF(ファイナルファンタジー)は理系だ、と感じていたことがあります。そもそも、文系・理系という分け方もいろいろ問題はありますが。 な …

勉強・教育

せめて、人間らしく

人間にとって教養とはなにか 橋爪大三郎 SB新書 “教養”とはなんだろう? 教養課程、教養書、教養深い、・・・。なんだか前にも考えたことがあるような。というか、いつも時々、考えてしまう。 “生きるために必須ではない知識” …

本の紹介

ウイスキーという選択肢

ウイスキーの愉しみ方 橋口孝司 あさ出版 最近は、村上春樹作品に影響されることが多くなっております。とくに飲食関係。 『風の歌を聴け』を読んだら、ビールを飲みたくなりました。(それ以前から飲んでますが) 『海辺のカフカ』 …

本の紹介

言葉の能力、言葉の可能性

俳句的生活 長谷川櫂 中公新書 この本も、SNS上で推著されている記事を見かけて、すぐさま購入した本の一つです。 たとえばTwitterであれば140字という字数制限があります。もちろん繋げるように連続して投稿することも …