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本は自分への扉

お探し物は図書室まで 青山美智子 ポプラ文庫 最近、「本の処方」みたいなことをできないかと考えております。そういえば、『文学効能事典』という本があり、「○○のときにはこの本」といった感じに世界の文学作品が並べられています …

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書物と共に生きる

ヘッセの読書術 ヘルマン・ヘッセ 草思社文庫 「クジャクヤママユ」の一件についての物語(『少年の日の思い出』)は皆さんにもご存知の方が多いでしょう。それなりの年齢のときに教科書で出会ったこの物語は、当時の自分の心に深く刺 …

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感覚を言葉にする

言葉にして伝える技術 田崎真也 祥伝社新書 世の中には言葉にできないこと、言葉で表現しにくいことがあります。“暗黙知”のようなものから、色や香り、味、音、感触など日常において五感で受けとるもの、感情もそうです こういった …

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再読という道

再読だけが創造的な読書である 永田希 筑摩書房 私は77冊の読書法、読書術に関わる本を読んできました。しかしこの本は、私の読書に一つの区切りをもたらしそうです。 これまでも何冊読んだ、たくさん読んだという数に恃む読書を見 …

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AI時代を歩くために

冒険の書 孫泰蔵 日経BP また、いい本を見つけましたよ。 表紙の絵もいいけれど、挿絵がとても良い。挿絵はあけたらしろめさんという方が描いていらっしゃるそうです。 そういえば小説ではほとんど挿絵がないことが多いので、登場 …

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豊かな「思考の庭」を

思考の庭のつくりかた 福嶋亮大 星海社新書 人間の生活が発展して便利になってきたことには、科学が大きな役割を演じてきました。 でもなんとなく、世の中は科学や理系だけでなんとかなるもんじゃない、文系も大事だ、と思いませんか …

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熱い思いは歴史を超えて

曽我兄弟より熱を込めて 坂口螢火 幻冬舎 最近、次男が歴史に熱中しております。先の大河ドラマ『鎌倉殿の13人』から現在放送中の『どうする家康』を、テレビにクギ付けでジーッと見入っております。放送の無い日でもデータ放送で登 …

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線が、描くものは

線は、僕を描く 砥上裕將 講談社文庫 気になる小説を読むまでは、どんな話なんだろうとずっと考えています。タイトルや、ちらりと目にした表紙カバーの絵から、いろいろなことを想像します。 いったんそれを読んでしまうと、「こうい …

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読書療法

心と体がラクになる読書セラピー 寺田真理子 Discover 「読書療法」というものが存在することを最近知りました。 ○○療法というのは色々あります。手術療法、化学療法、放射線療法といった医療技術的なことから、食事療法、 …

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大学とは、研究とは、学問とは

喜嶋先生の静かな世界 森博嗣 講談社文庫 小説を読むことにより、他人の人生を経験することができます。しかし、この小説は私自身が経験しているような要素もかなり多く含まれている気がしました。 私も一地方大学とその附属病院に勤 …