科学

掴みどころの難しい世界を、よく「みる」ために

知覚力を磨く 神田房枝 ダイヤモンド社 我々は、世界をさまざまな「感覚」を通してとらえています。視覚や聴覚、嗅覚、触覚など。 しかし、得られた感覚は同じでも、どうしても個人個人による見方の違いや解釈の違いが起ります。 ま …

科学

目の見える人は世界をどう見ていないのか

目の見えない人は世界をどう見ているのか 伊藤亜紗 光文社新書 「障害」あるいは「障害者」に対して、ちょっと見る目が変わるなあと思った一冊でした。 この本を読んで、目が見えないなど、障害のある人はどのように世界をとらえてい …

科学

人工知能を「鏡」にして「意識」を考える

クオリアと人工意識 茂木健一郎 講談社現代新書 赤いマジックペンのフタはなぜ赤いのだろう。赤ペンだから赤いのは当たり前ですが、なぜ「赤」に見えるのでしょう。 それは、フタの材料が、赤以外の光を吸収して、赤い光のみを反射し …

科学

木から森を感じ、言葉から背後の世界を感じる「暗黙知」

暗黙知の次元 マイケル・ポランニー 高橋勇夫訳 ちくま学芸文庫 「私たちは言葉にできるより多くのことを知ることができる」 この有名な言葉は、いろいろな場面で実感することがあります。どうしても言葉では表せないこと、教えたい …

科学

「量子論」は、「科学」と「宗教」の架け橋かもしれない

運気を磨く 田坂広志 光文社新書 田坂氏については私の読書生活のなかでも重要な位置にある、なんて勝手ながら考えさせていただいております。 氏には思想、未来、経営、人生、仕事、成長、あるいは技法といった、数多くの著作テーマ …

科学

人間にとって数学とはどういうものか

論理ガール 深沢真太郎 実務教育出版 私は数学が嫌いでした。よく計算(ほとんど算数の域ですが)でケアレスミスしていました。それで嫌いになったのではないかと回顧しています。 「注意が足りないから“ケアレス”ミスなのだから、 …

科学

「脳化社会」と、その生き方

唯脳論 養老孟司 青土社/ちくま学芸文庫 この本を読んだのは、実は高校生のときである。進学ガイドかなにかで紹介されていた。 当時はそれほど医学に興味があるというわけでもなかったような気もする。「脳って面白そう」などと感じ …

科学

人間とは何か―人工知能を切り口に考える

人間のトリセツ―人工知能への手紙 黒川伊保子 ちくま新書 私が黒川さんの著作として初めて読ませていただいたのは、『英雄の書』でした。といってもこの本でまだ2冊目ではありますが。 『英雄の書』も、いずれご紹介したいと思いま …

科学

アイデアを作る

アイデアの作り方 ジェームス・W・ヤング 今井茂雄 訳 CCCメディアハウス パッと出たアイデアが世の中を変えたり、生活を変えたりすることがあります。 我々も仕事のなかでルーチンワークをこなしながら、ときどきアイデアを生 …

科学

量子論と生命

量子力学で生命の謎を解く ジム・アル=カリーリ、ジョンジョー・マクファデン 水谷淳 訳 SB creative 「量子論なんて、最近出てきた不思議な物理理論で、私たちの生活には関係ないでしょ。いくらものすごく低い確率でブ …