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ウイスキーという選択肢

ウイスキーの愉しみ方 橋口孝司 あさ出版 最近は、村上春樹作品に影響されることが多くなっております。とくに飲食関係。 『風の歌を聴け』を読んだら、ビールを飲みたくなりました。(それ以前から飲んでますが) 『海辺のカフカ』 …

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言葉の能力、言葉の可能性

俳句的生活 長谷川櫂 中公新書 この本も、SNS上で推著されている記事を見かけて、すぐさま購入した本の一つです。 たとえばTwitterであれば140字という字数制限があります。もちろん繋げるように連続して投稿することも …

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「自分」を作る、ヒトとモノ

変身 カフカ 高橋義孝 訳 新潮文庫 『海辺のカフカ』を読んでいたら、気になったので読んでみた。話の内容は以前から見知ってはいたけれど、読み通したのは初めてだった。 心はそのままで、体が異形の虫?に変わってしまった人間の …

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言葉の心・技・体

本日は、お日柄もよく 原田マハ 徳間文庫 私は人前で話すのは苦手なほうです。得意だという人もあまりいないのかもしれませんが。そもそも多くの人を前にして話すとなると、それなりに考える必要があります。 そうは言っても今後、結 …

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小説とのつきあい方

物語のなかとそと 江國香織 朝日文庫 私はあまり小説を読まないほうでした。“でした”と過去形にしているのは、最近わりと読むようになったつもりだからです。 それまで読んでいた本は哲学、宗教、思想、歴史などの人文科学、生物学 …

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スピッツの音楽を考える

スピッツ論 伏見瞬 イースト・プレス社 私はゲーム音楽から音楽に突入したかもしれないが、いわゆるポップ・ミュージックへの突入はスピッツからだと思う。 はじめて聴いたのは高校生のときか。その時期は私の人生の中で、現時点で比 …

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地獄の沙汰も「言葉」次第

地獄の楽しみ方 京極夏彦 講談社文庫 我々は「言葉」を用いてやりとりしています。しかし言葉には様々な制限、限界があります。 うまく言えない、伝わらない、話ベタ、勘違い、誤読。そう、この世界は言葉という使いにくい道具を使っ …

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”自分”づくりの物語

少年 川端康成 新潮文庫 川端文学の知られざる名編として、最近ネットでもよく話題に出ている。同性愛的な記述が騒がれているようだが、私はこの本に「“自分”を形成する過程」の物語を読ませていただいた。 人は生まれて後の境遇や …

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世界を支え、数学の面白さを教えてくれる「e」

世界は「e」でできている 金重明 講談社ブルーバックス 数学関係の本について書き出すと、「私は数学が嫌いでした」で始まってしまいます。 以前ご紹介した『論理ガール』の記事でもそうでした。でも、それはちんぷんかんぷんな授業 …

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人間らしさを生み出す、生々しい「脳」

脳を司る「脳」 毛内拡 講談社ブルーバックス 脳の複雑な機能、そこから生じる“人間らしさ”は、「脳」という生々しい臓器の、実に生物的な性質によって成り立っている、ということが良く分かる本です。 「脳では神経細胞のネットワ …