哲学

いまさらですが、アドラーの思想

嫌われる勇気 岸見一郎 古賀史健 ダイヤモンド社 フセンを数えたら、72枚ありました。本文のページ数がおよそ280ページなので、4ページに1枚はフセンが付いていることになります。中には1ページに2枚フセンが付いているペー …

哲学

人工知能を「鏡」にして「意識」を考える

クオリアと人工意識 茂木健一郎 講談社現代新書 赤いマジックペンのフタはなぜ赤いのだろう。赤ペンだから赤いのは当たり前ですが、なぜ「赤」に見えるのでしょう。 それは、フタの材料が、赤以外の光を吸収して、赤い光のみを反射し …

哲学

木から森を感じ、言葉から背後の世界を感じる「暗黙知」

暗黙知の次元 マイケル・ポランニー 高橋勇夫訳 ちくま学芸文庫 「私たちは言葉にできるより多くのことを知ることができる」 この有名な言葉は、いろいろな場面で実感することがあります。どうしても言葉では表せないこと、教えたい …

哲学

「言葉」を切り口に『論語』を読み、『論語』を知ろう!

すごい論語 安田登 ミシマ社 「論語読みの論語知らず」という言葉が、よく言われます。 「論語読み」はまさしく、『論語』を読むことでしょう。そして、その内容や意義もある程度理解しているのでしょう。 もしかして学校の教科書で …

哲学

「量子論」は、「科学」と「宗教」の架け橋かもしれない

運気を磨く 田坂広志 光文社新書 田坂氏については私の読書生活のなかでも重要な位置にある、なんて勝手ながら考えさせていただいております。 氏には思想、未来、経営、人生、仕事、成長、あるいは技法といった、数多くの著作テーマ …

哲学

弓道を通して学ぶこと

弓と禅 オイゲン・ヘリゲル 角川ソフィア文庫 もともとスポーツは好きではなく、とくに激しく動く系はキライでした。また、チームプレーも苦手です。 私は大学に入ってから弓道を始めました。高校のときから、少し興味はあったのです …

哲学

「言葉」から入る先人の知恵

言葉の力 シン・ドヒョン、ユン・ナル、米津篤八訳 かんき出版 この本と書店で出逢って帯を見て、「BTS(防弾少年団)Vの愛読書」・・・? なに? といった乏しい知識の私でした。 調べてみますと、なになに、「防弾少年団」は …

哲学

自分なりに世界を豊かにとらえるために

書店に行くと、「哲学・思想コーナー」なんていうのがある。いろいろな哲学者ごとに著作がまとめられている。年代順になっていたり、国別に分かれていたりする。 なにかこう、デパートの売り場に、哲学が並んでいて、どれにしようかな、 …

哲学

人生は、心一つの置きどころ

運命を拓く 中村天風 講談社文庫 みなさんは、中村天風という人物をご存知でしょうか。中村天風は、知る人ぞ知る「哲人」です。私も知るまでは知りませんでした。 1876年(明治9年)に東京で生まれ、その後は日露戦争、肺結核、 …