本の紹介 2022年6月4日 「自分」を作る、ヒトとモノ 変身 カフカ 高橋義孝 訳 新潮文庫 『海辺のカフカ』を読んでいたら、気になったので読んでみた。話の内容は以前から見知ってはいたけれど、読み通したのは初めてだった。 心はそのままで、体が異形の虫?に変わってしまった人間の …
仕事 2022年5月28日 言葉の心・技・体 本日は、お日柄もよく 原田マハ 徳間文庫 私は人前で話すのは苦手なほうです。得意だという人もあまりいないのかもしれませんが。そもそも多くの人を前にして話すとなると、それなりに考える必要があります。 そうは言っても今後、結 …
本の紹介 2022年5月21日 小説とのつきあい方 物語のなかとそと 江國香織 朝日文庫 私はあまり小説を読まないほうでした。“でした”と過去形にしているのは、最近わりと読むようになったつもりだからです。 それまで読んでいた本は哲学、宗教、思想、歴史などの人文科学、生物学 …
本の紹介 2022年5月14日 スピッツの音楽を考える スピッツ論 伏見瞬 イースト・プレス社 私はゲーム音楽から音楽に突入したかもしれないが、いわゆるポップ・ミュージックへの突入はスピッツからだと思う。 はじめて聴いたのは高校生のときか。その時期は私の人生の中で、現時点で比 …
勉強・教育 2022年5月7日 地獄の沙汰も「言葉」次第 地獄の楽しみ方 京極夏彦 講談社文庫 我々は「言葉」を用いてやりとりしています。しかし言葉には様々な制限、限界があります。 うまく言えない、伝わらない、話ベタ、勘違い、誤読。そう、この世界は言葉という使いにくい道具を使っ …
哲学 2022年4月30日 ”自分”づくりの物語 少年 川端康成 新潮文庫 川端文学の知られざる名編として、最近ネットでもよく話題に出ている。同性愛的な記述が騒がれているようだが、私はこの本に「“自分”を形成する過程」の物語を読ませていただいた。 人は生まれて後の境遇や …
勉強・教育 2022年4月23日 世界を支え、数学の面白さを教えてくれる「e」 世界は「e」でできている 金重明 講談社ブルーバックス 数学関係の本について書き出すと、「私は数学が嫌いでした」で始まってしまいます。 以前ご紹介した『論理ガール』の記事でもそうでした。でも、それはちんぷんかんぷんな授業 …
医学 2022年4月16日 人間らしさを生み出す、生々しい「脳」 脳を司る「脳」 毛内拡 講談社ブルーバックス 脳の複雑な機能、そこから生じる“人間らしさ”は、「脳」という生々しい臓器の、実に生物的な性質によって成り立っている、ということが良く分かる本です。 「脳では神経細胞のネットワ …
仕事 2022年4月9日 「投資」という感覚神経 ジェイソン流 お金の増やし方 厚切りジェイソン ぴあ株式会社 お金儲けの話をするのは、みっともない。投資なんてギャンブルと同じだ。 日本人の多くはこのように感じているかもしれません。私も感じていました。 “感じていました …
仕事 2022年4月2日 40代の働き方 40代の鬼100則 堀内一人 明日香出版社 私も最近(そんなに最近でもないが)40代となり、立場的にもいわゆる中間管理職というか、上の意見を聞き下の意見を聞く立場になってきた(管理職というほど偉くもないが)。 20代でこ …