昔よく聞いた歌を今聞くと、それを聞いた頃のことが思い出される。
そのときの写真を見るよりも、その時によく聞いた歌を聞くほうが、いっそうありありと記憶が思い出される気がする。その時の感情や心情をも、少し呼び起こして。
おそらく、日記などの文字による記録で呼び起こされる記憶は、あまり感情を呼び起こさない。
それに対して、歌による記憶は、右脳あたりとでも結びついて、感情などもひっぱり出すのだろう。
たとえば、高校卒業あたりの時期、大学入試あたりで聞いた歌がある。それを聞くと、その時に感じた、この先どうしようという気持ちや、ある意味特殊な感情を持っていた受験勉強生活が思い起こされる。
試験前に聞いた歌を聞けば、今も学会発表やプレゼンのときに勇気づけられる気もする。
ともかく、歌は強く記憶と結びついていると思う。
歌は人生のしおりですね。