本の紹介 2020年3月11日 死者は、残された生者のためにいるのだ ツナグ 辻村深月 新潮文庫 この物語は、死んでしまった者に一生に一度だけ会うことができるサービスを執り行う「使者(ツナグ)」と、そのサービスを利用した人々、および一時的に蘇った死者との間に繰り広げられる様子を描いている。 …
仕事 2020年3月10日 「答えの無い問題」を相手にするには ネガティブ・ケイパビリティ 答えの出ない事態に耐える力 帚木蓬生 朝日選書 今回ご紹介します本の題名「ネガティブ・ケイパビリティ」というのは、本文中の説明を引用いたしますと、 つまり、不可思議さ、神秘、疑念をそのまま持ち …
生き方 2020年3月9日 人生を変える? 最近、書店を歩いていると「・・・で人生が変わる」「人生を変える・・・」という題名のものを目にする。 「人生を変える」ってなんだ? まず根本的な考え方として、人生は変わらない。「変わる」ということは、「もともとその道を進む …
仕事 2020年3月8日 貞観政要に学ぶリーダー論 座右の書『貞観政要』 出口治明 角川新書 歴史を学ぶ意義の一つとして、過去の人々の考え方、行動、およびその結果を現在の我々の生き方に反映するというのがあると思います。 しかし、それこそ時代背景も違い、文化・政治背景や根本 …
仕事 2020年3月7日 マインドフルネス 宗教・哲学・医学とともに マインドフルネス最前線 香山リカ サンガ新書 私がマインドフルネスに興味をもつきっかけとなった本です。同じサンガ新書は仏教関係の新書であり、以前ご紹介したアルボムッレ・スマナサーラ師の『怒らないこと』もあります。 マイン …
勉強・教育 2020年3月6日 心の教育 心の教育 井深大 サプライズBOOK 巷では「心の教育が大事」などと言われています。しかし、その方法論であるとか、なぜ大事なのかについてはあまりよく分からずに言っている気配も感じます。 過度な受験戦争や学歴社会の反省とし …
勉強・教育 2020年3月5日 説明の場について たとえば、患者さんや家族に病状や手術などの説明をする場がある。いわゆる「ムンテラ(ドイツ語のMunt Therapieの略らしい)」や最近では「IC(informed concent)」とも呼ばれる。 経験を積んだ医師で …
勉強・教育 2020年3月4日 「知識」の調理 本などから得られる知識や情報は「素材」であり、その内容の生かし方は読者がどのように「調理」をして「料理」に仕上げるかによる。 たとえば、ジャガイモやニンジンや肉などの「素材」に当たる。素材を切ったり、刻んだり、あるいは熱 …
仕事 2020年3月3日 叱ること 叱り方の教科書 安藤俊介 総合科学出版 仕事や学問の教育の場では、「怒る」ことも必要という声もあります。先日の『怒る技術』の紹介でも少し書きました。 確かに、ただ普段通りの会話のように「伝えたいメッセージ」をサラッと伝え …
仕事 2020年3月2日 怒ること 怒る技術 中島義道 角川文庫 以前『怒らないこと』という本をご紹介しました。 その本を読んでからは、周囲の人が怒ることもメッセージはしっかり受け取りつつ受け流すことができるようになったと思いますし、自分でも人に対して怒る …