本の紹介

読書にいきづまったら

本を読めなくなった人のための読書論 若松英輔 亜紀書房  ビジネス書や自己啓発本の濫読に終始し、数を読むことに入り込んでいた時、自分の読書がこのままでいいのかと悩みました。もちろん、数を読むこと、濫読も必要ですが、個々の …

仕事

「謙虚さ」もいいが「謙虚力」を

謙虚力 松井住仁 幻冬舎  「謙虚さ」というと、その人の性質、性格のような話になってしまい、なかなか訓練して身につけたり、勉強したりできるものではないような感じがします。 そこでこの「謙虚力」はいかがでしょうか。 最近「 …

本の紹介

本とともに生きていくために大切なこと

本を守ろうとする猫の話 夏川草介 小学館 「食物」は身体の栄養、「本」は心の栄養。僕もひとにそう言ってきた。なぜ本を読むのですか?と聞かれたときに。 「栄養」はそのままでは役に立たない、働かない。 アミノ酸、ビタミン、糖 …

仕事

「大学」:大人(たいじん)の学

「大学」を味読する 己を修め人を治める道 伊與田覺 致知出版社  まえがきより、「日々自分の身を修め、更に世のため人のために尽くしてやまないような人物を大人(たいじん)と申します。その大人となるのに最も手近な古典が『大学 …

本の紹介

「量子論」を知っておこう!

「量子論」を楽しむ本 佐藤勝彦 PHP文庫  初期値とその後の運動が方程式で与えられれば、任意の時間が経過した時点で物体がどこに位置しているかは確定できる、というのがいわゆる古典物理学、ニュートン力学でした。それを崩した …

勉強・教育

「人間学」の勉強

 実社会で暮らしていくためには数学や化学などといったいわゆる自然科学、文学や社会学といったいわゆる人文科学など、実用に与する学問が必要です。これらは義務教育や高等教育で勉強することができます。  こういった実用の学門以外 …

本の紹介

人生における物語 

人はなぜ物語を求めるのか 千野帽子 筑摩書房  最近、医療の世界でもナラティブ(物語性)というものが重要視されてきておいます。患者さんに対してエビデンス(これまでの研究実績による証拠)をもとに治療を進めることも大事ですが …

仕事

「謙虚さ」を求めるとき

最近、後輩に、もう少し「謙虚」になれと感じることがある。 そんなときに、ふと思った。 「謙虚さ」が大事だなあと思うのは 「謙虚さ」を忘れた時である。 そして、「謙虚さ」を他人に求めてしまう。 少し立ち止まって、 自分のこ …

仕事

宗教は手のひら、哲学はそれを指す指

宗教は手のようなものという。指のように枝分かれしたいろいろな宗教、宗派があるけれど、手のひらのように根元はいっしょである。人間が、いかに良く生きるかということを目指している。 目指すところは一緒でも、道のりは違うというの …

仕事

仕事のやりがい

「やりがいのある仕事」という幻想 森博嗣 朝日新聞出版 仕事の「やりがい」はどこから生まれるのでしょうか。「やりがい」のある仕事の特徴は、少し考えただけでもいくつか出てくると思います。やってて楽しい仕事、自分にしかできな …